イベント
情文カフェ第28回:自己駆動粒子の集団運動と非対称散逸系の動的相転移現象
2014年9月19日
情報文化学部はいわゆる理系・文系両方の教員が集まっているところですが,それはとりもなおさず多様な領域の相互作用の中で生まれる新たな発見のシーズが隠れていることを意味しています.そのようなシーズを顕在化させること,また話し手,聞き手双方がもっているセレンディピティをも顕在化させることを目指して,開いているカフェが情文カフェです.
原則として第4水曜日18時から,情報文化学部(全学教育棟北側)2階Phononで行っています.参加自由なので気楽にどうぞ.
日時:2014年9月24日(水),18時00分より
場所:情報文化学部(共通教育棟北側)2階Phonon
スピーカー:杉山 雄規 教授(情報科学研究科)
タイトル:自己駆動粒子の集団運動と非対称散逸系の動的相転移現象
概要:
自己駆動粒子は、通常の物資的粒子と違い、エネルギーの保存や作用反作用の法則を満たさない粒子であり、その意味で集団は、非対称な相互作用をする非平衡散逸系を形成する。集団運動の効果により多様な動的形態を発現し、知能的振る舞いもする。この系は相互作用の枠を拡大した物理的対象として数理的に解析することができる。様々なシステムは何らかの“粒子的”単位の集団として構成されるが、交通流や粉体流の渋滞形成、人間の集団運動、個体・生体分子などの生物的集団運動等、様々な流動形態の現象を、この観点で統一的に捉え解析する力学を紹介する。