イベント
オープンキャンパスが開催されました
2016年11月14日
8/10(水)に、IB電子情報館大講義室にて、来年度設置予定である情報学部についての説明会がありました。当日は大変暑い中、全国から多くの受験生の方々にご参加いただき、大講義室はほぼ満席となりました。情報学部への理解を深める良い機会となっていれば幸いです。
1.学部紹介・学科紹介
初めに、情報科学研究科長である安田孝美教授より情報学部についての紹介がありました。情報学部はどのようなところか?学部・学科の特色、教育内容、卒業後の進路などの詳しい説明が行われました。また、学部の紹介に引き続き、情報学部を構成する自然情報学科、人間・社会情報学科、コンピュータ科学科の3つの学科について、それぞれの構成・内容についての紹介がありました。
2.ミニ講義
自然情報学科、人間・社会情報学科、コンピュータ科学科の3つの学科について、それぞれミニ講義が開催されました。
・ミニ講義①(自然情報学科)
「人工知能はアイスナインの夢を見るか?」 講師:時田 恵一郎 教授
人間の意識や記憶についてはまだまだ多くの謎が残されており、医学、生物学だけでなく、実は数学、物理、情報科学の理論を駆使して、人工知能を含む脳のモデル研究が行われています。特に、最近のディープ・ラーニングと呼ばれる人工知能の学習には、物理学の主題のひとつである「相転移」(例えば、水が凍ってその様相が液体から固体へと変化すること)の理論が応用されています。この講義では、オープンキャンパス参加者の皆様に相転移のシミュレーションを実際に体験してもらうことで、様々な学問分野の総力を結集して行われる複雑系科学研究の一端を体感していただきました。
・ミニ講義②(人間・社会情報学科)
「社会と情報学が融合する未来のまちづくりのかたち」 講師:遠藤 守 准教授
社会情報学という分野では、多くの人が集まった「社会」において様々なコミュニケーションや情報がどのように発生し活用されるのか、またあるべき情報社会とは何かについて議論し考察します。この講義では、現在世界中で取り組みが進められている「オープンデータ」の取り組みを事例として、情報学と社会が結びつくことで、将来どのようなまちづくりが行われるのかについて展望が紹介されました。現在話題となっている情報技術が取り上げられていたため、より講義の内容に対して実感を持つことができたのではないでしょうか。
・ミニ講義③(コンピュータ科学科)
「情報技術による産業革命を支えるコンピュータ科学」 講師:石川 佳治 教授
コンピュータの処理能力の継続的な向上、インターネットのさらなる拡大、高度な知的情報処理による新しいサービスの出現などにより、情報技術による「産業革命」がいま急速に進んでおり、世界のあり方を変えようとしています。このような状況を踏まえ、この講義では、ビッグデータ、IoT(Internet of Things)、人工知能などのキーワードで語られるこの産業革命について、その背景とインパクトについての解説がされました。また、コンピュータ科学を学ぶことの意義や、具体例として、コンピュータ科学科における最先端の研究をいくつかピックアップして紹介しました。
3.懇談会
全体説明会について、参加者の皆様からからの質問にお答えしました。以下に質疑応答の一部を紹介します。
Q:プログラミングができなくても大丈夫でしょうか?
A: できなくても全く問題ありません。指導もしっかりされるため、コンピュータの扱いに不慣れであっても大丈夫です。
Q:教員とのコミュニケーションの機会は十分ですか?
A:情報学部は教員数に対する学生数が少ないため、他学部と比べてもコミュニケーションの機会は十分にあります。
Q:文系であってもプログラミングは勉強するのですか?
A:特に1,2年生の間は文系であってもプログラミングをする機会は多いです。しかし、そこで得た知識は様々な場面で活かすことができますし、仮にプログラミング技術が上がらなくても勉強するメリットは大きいです。
Q:クォ―ター制の導入によって留年せずに留学することができるのですか?
A:一概には言えませんが、短期留学であれば可能です。しかし、1年間のような長期留学の場合は留年することになる可能性もあります。
4.施設見学
最後に希望者を対象に、学部の施設見学を行いました。