イベント
情文カフェ第15回:Who’s Bad? 協力行動を支えるこころの特性
2012年5月18日
情報文化学部はいわゆる理系・文系両方の教員が集まっているところですが,それはとりもなおさず多様な領域の相互作用の中で生まれる新たな発見のシーズが隠れていることを意味しています.そのようなシーズを顕在化させること,また話し手,聞き手双方がもっているセレンディピティをも顕在化させることを目指して,開いているカフェが情文カフェです.
原則として第4水曜日18時から,情報文化学部(全学教育棟北側)2階Phononで行っています.参加自由なので気楽にどうぞ.
日時:2012年5月23日(水),18時00分より
場所:情報文化学部(全学教育棟北側)2階 215会議室(Phononの向かい)
スピーカー:鈴木 敦命 講師(心理システム系)
タイトル:Who’s Bad? 協力行動を支えるこころの特性
概要:
人間は,それが自分の利益に直接結びつかなくても,
他者や社会の利益になる行動をしばしばとる協力的な一面をもちます。
災害義援金やボランティア活動,自己犠牲などはその例です。
しかし,世の中には他人の協力に“タダ乗り”する“悪い人”も少なからずいます。
タダ乗りが自由にできるならばそれは最も有利な方略なので,
社会は悪い人にあふれ,協力行動はほとんど見られないはずです。
逆に,人間社会で協力行動がめずらしくないという事実は,
私たちが悪い人に敏感であり,
タダ乗りを見逃さない傾向をもつことを示唆します。
今回はそうした人間のこころの特性について
私自身の最近の実験結果をまじえつつお話しします。