イベント
情文カフェ第17回:ツイートの行動学
2012年10月10日
情報文化学部はいわゆる理系・文系両方の教員が集まっているところですが,それはとりもなおさず多様な領域の相互作用の中で生まれる新たな発見のシーズが隠れていることを意味しています.そのようなシーズを顕在化させること,また話し手,聞き手双方がもっているセレンディピティをも顕在化させることを目指して,開いているカフェが情文カフェです.
原則として第4水曜日18時から,情報文化学部(全学教育棟北側)2階Phononで行っています.参加自由なので気楽にどうぞ.
日時:2012年10月24日(水),18時00分より
場所:情報文化学部(全学教育棟北側)2階Phonon
スピーカー:笹原 和俊 助教(情報科学研究科)
タイトル:ツイートの行動学
概要:
ソーシャルメディアは「今・ここ」を超えたコミュニケーションを可能にし、大量のログは行動の「化石」となります。本発表では、Twitterのソーシャルデータを利用した新しい行動学の試みを紹介します。Twitter は「世の中の今を伝え合う」メディアで、ユーザーは今どうしているのかをつぶやき、別のユーザーがつぶやきで反応し、その連鎖によってユーザーネットワーク上を瞬く間に情報が伝搬します。このようなリアルタイム性、ネットワーク性が高い集団社会行動の本質を理解するためには、ソーシャルデータの特性を活かした解析手法が必要となります。そこで、ツイートストリームの定常と非定常の差に着目して、Twitter上で生じる集団注意(Collective Attention)を定量的に捉えるための手法を提案し、集団注意の創発現象を分析します。そして、見出された集団注意の動的性質について議論したいと思います。