インタビュー

社会に出るための助走期間として。(2)
—自然情報学科長 北 栄輔

2013年1月25日

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-では、次に先生が学生時代に打ち込んだことはありますか。

勉強って言いたいけど、読書かなあ。

実は、工学部出身だけど、高校時代の得意科目は、政経・倫社、地理とか世界史とかだった。数学よりも、むしろ国語のほうが成績はよかった。成績的には文系に行くべきだったかもしれない。だから、今も経済に興味があるのだけど。

大学入っても数学の先生が授業で説明していることが良くわかんないんだ。だから、講義中もずっと教科書を読んで、章末問題をずっと解いていた。
その繰り返しだったかな(笑)

kita3若干バイトはしたけど、あんまりクラブ活動もやってなかった。なんか苦学生って言葉にあこがれて、苦学生って貧乏そうな格好して勉強だけしてるイメージがあるから、だから比較的汚い格好して、勉強だけしているフリをしていた(笑)。

で、なんか関係ない本をたくさん読んだ。工学部だけど、政治経済の人と話をして、哲学の本や経済雑誌を読んだりしていたよ。友達が中国哲学好きで、もともと僕も歴史は好きだったから、その関係でそういうのをたくさん読んで、老子、孔子、孫子、論語、菜根譚とか中国哲学がらみの本を読んだりしていた。文系的な本を特に1・2年の時に読んだかな。政治や経済関係の本も読んだ。エコノミストとかの雑誌は毎週読んでいて、新聞は一時3種類くらい取っていたよ。

-確かに先生は雑学に詳しいですよね。

そうかなあ。。。実は、僕は高校の時から下宿していたのだけど、高校から大学の4年生まで、テレビがなかったんだ。当時はテレビが高いものだから、買えなかった。大学4年生になった時に同じ研究室だった友達がかわいそうだからって14インチの古いブラウン管のテレビをくれた(笑)。それからだよ、テレビ見るようになったの。その間なんにもないから毎日うち帰ったら本読んでいるか新聞読んでいるか、だから、読む本がなくなったら学校のテキスト読んでいたよ(笑)

-先生はたくさんの本を読んでいて知識が役に立ったことはありますか。

難しいなあ。見える形になっているかはわからないけど、ただ、なんかの時の判断基準みたいなものにはなっているかもしれない、でも、だから形には見えてこないのだけど。

-最後に、情報文化学部を志望する高校生にメッセージをいただけませんか。

「生きてく目的は幸せになること」、それはみんな一緒だと思う。でもいつも幸せってわけにはいかないので、実社会に出るまでに知識にしろ、心がけにしろ、体力にしろ、必要なものは身につけていければいいよね。自分にとっての幸せは何か、そのために何をしないといけないかってことを忙しい中でもじっくり考えて、社会出たときにはへこたれないようにその人なりの人生が歩めるように、そのための助走期間として4年間を使ってくれればいいと思う。

 

北先生のインタビューは以上です。

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